2023年8月12日(土) 26:00~27:00

『TimeTrip~尼将軍・北条政子~』

次回の放送予定

2023年8月12日(土) 26:00~27:00

4K映像で送る歴史ドキュメンタリーシリーズ。
今から800 年ほど前、源頼朝が開いた鎌倉幕府の時代、日本は実質上武士が統率していた。
頼朝による初めての武家政権は二代将軍・頼家、三代将軍・実朝と続くがいずれも短命に終わり、その母親の政子に受け継がれる。
四代目 鎌倉殿、尼将軍・北条政子。
この日本で1番有名な女性政治家はいったいどのような人物だったのか?政子の出身地である伊豆の国市には、願成就院に地蔵菩薩像があり、地元では政子地蔵さんと呼ばれている。しかし鎌倉時代の記録である吾妻鏡や愚管抄、明月記など様々な歴史資料を調べても北条政子と言う名前はどこにも出てこず、政子とされる肖像画や坐像についても江戸時代以降に造られたものがほとんどで、実際のビジュアルについては全くわかっていない。
鎌倉の安養院に北条政子と伝わる坐像が祀られている。現在もっとも有名な政子としてのビジュアルだが、この寺にはもう一体、代々伝わってきた政子坐像がある。今まで厨子に納められ、一般公開されてこなかったこの木坐像を番組で初めて調査し復元を試みた。
炭素検査による測定、3D スキャンプリントによる複製。仏像修復家による新しい政子はどんな表情を見せてくれるのか?
北条政子のイメージと言えば、嫉妬深く、芯が強く、男勝りで政治に参加し政を行っていた頼朝の妻であり二人の将軍の母。日本三代悪女の一人と呼ばれることもあるが、悪女と呼ばれた女性の中でも政治家として日本の政を行った女性は北条政子ただ一人だ。
彼女は一体どのような女性だったのか?
鎌倉時代の歴史を知る上で 重要な史料である「吾妻鏡」を調べてみると そんな悪評とは別に、 母性に満ちた慈悲深い意外な政子の姿が 浮かんでくる。
日本史の中で最も有名な女性にまつわる多くの謎と、彼女を起点として変化した中世女性の立場の変遷などを中世歴史研究の第一人者たちと共に迫る。

※初回放送:2022年12月

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