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2025年2月9日(日) 12:00~14:00

『ザ・ドキュメント』

次回の放送予定

2025年2月9日(日) 12:00~14:00
①猛火の先に~京アニ事件と火を放たれた女性の29年~ ②生かされた理由~京アニ事件の深層~凶行までの被告の半生

①『ザ・ドキュメント 猛火の先に~京アニ事件と火を放たれた女性の29年~』
▼36人の命が奪われた京都アニメーション放火殺人事件。被告を救命した医師の思いは複雑だ。かつて火を放たれた女性は今も苦しみ続けている。加害と被害の先にあるのは?

36人が死亡、32人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件。全身に火傷を負った青葉真司被告は最先端の皮膚移植手術で生き延びた。
その主治医を務めるのが、鳥取大学医学部附属病院の上田敬博教授だ。9月に始まる裁判で「隠さずに真実を述べてほしい」と願う。
同時に「犠牲になった方を1人でも同じ技術で救いたかった」とも振り返る。
上田教授と共に青葉被告と向き合った医師や看護師も複雑な思いを抱える。青葉被告が回復していくにつれ、胸に刺さった記憶の棘が不意に顔をのぞかせる。
一方、京アニ事件の報道に接し心を痛める人もいる。長崎県に住む岡本真寿美さんは、29年前、同僚に交際を迫っていた男にガソリンをかけられ火をつけられた。全身の9割に火傷を負った。京アニ事件は他人事とは思えない。火傷を負った被害者の苦しみが痛いほどわかるからだ。移植した皮膚は汗をかきにくく、熱中症になりやすい。人生は大きく変わってしまった。
29年前の事件の直後、岡本さんは、苛烈な治療費の請求に直面した。今も自己負担で通院を続けながら、いつも思う。なぜ事件の被害者が重い負担を強いられるのか?岡本さんは犯罪被害者の会「新あすの会」に参加し、補償制度の充実などを国に働きかけている。
4年間の治療で一命を取り留めた青葉被告の裁判は9月に始まる。
加害と被害。それぞれの当事者への取材を通して浮かび上がる日本の課題を問う。

(関西テレビ初回放送:2023年9月1日)

②『ザ・ドキュメント 生かされた理由~京アニ事件の深層~凶行までの被告の半生』
▼36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件。凶行に及び死の淵に立った青葉被告。生かされた理由と青葉被告、遺族、そして社会はどう向き合うのか。事件の深層に迫る

2019年7月18日、社会を震撼させた京都アニメーション放火殺人事件。スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った。平成以降最も多い犠牲者を出した事件は、京アニ作品が好きだったという1人の男による犯行だった。全身火傷で死の淵に立った青葉真司被告。献身的治療で生かされ、裁判に臨む。
犯行動機について当初「小説を盗まれた」と話していた青葉被告は公判で謎に包まれていた自らの半生や犯行までの経緯を語り始める。
複雑な家庭環境で育った幼少期・優等生だった高校時代・成人後、犯罪に手を染め、深まる孤独と絶望の中で出会ったのが京アニ作品だった。
関係者への独自取材と裁判の証言から青葉被告の人物像が浮き彫りになっていく。
一方、真実を知りたいと裁判と向き合い続ける遺族がいる。
「涼宮ハルヒの憂鬱」など、京アニを代表するアニメーターだった寺脇(池田)晶子さんの夫だ。事件で晶子さんを亡くした夫は、「残されたもの」の使命として、妻や小学生の長男の代わりに青葉被告と対峙する。
「死に逃げさせてはいけない」
瀕死の青葉被告を治療し回復させた上田敬博医師も裁判の行方を見守っている。背景には根深いものがあり裁判でそれが明らかになることを願っている。
青葉被告が死の淵から生かされた理由。“青葉”という存在と被害者は、そして社会はどのように向き合ったのか?社会とのつながりを絶ち凶行に及んだ事件の深層に迫る。

(関西テレビ初回放送:2024年2月9日)

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