- ドキュメンタリー
2024年11月17日(日) 12:00~14:00
『ザ・ドキュメント 検証・揺さぶられっ子症候群』
2024年11月17日(日) 12:00~14:00
①「ふたつの正義 検証・揺さぶられっ子症候群」(2018年制作) ②「引き裂かれる家族 検証・揺さぶられっ子症候群」(2023年制作)
①『ザ・ドキュメント ふたつの正義 検証・揺さぶられっ子症候群』
★「虐待していない」という親を信じ「揺さぶられ症候群」理論と闘う弁護士と「虐待から子供の命を守りたい」という思いで検察側証人となった医師。「ふたつの正義」とは…?
「子どもへの虐待」が増加し続ける中にあって、よく耳にする「乳幼児揺さぶられ症候群」「揺さぶられっ子症候群」という言葉…。赤ちゃんが激しく揺さぶられて脳にダメージを受け、最悪の場合、死に至ることもあるという。
近年「親が子どもを虐待で揺さぶって大けがをさせた、死なせた」などで事件化されるケースが増えた。一方、虐待を疑われた親たちの言い分として、「子どもがソファから転落した」「つかまり立ちの時に後ろに転倒した」という主張が数多くある。
これらの親たちは、虐待を隠すために、そろって同じような嘘をついているのだろうか?
「揺さぶられっ子症候群」と診断される事、それは何を意味しているのだろうか?
海外では、この症候群に関する学説の根拠が否定され、疑われた親たちが無罪となったケースが相次いでいるという。この「揺さぶられっ子症候群」によって、多くのえん罪が生まれているのかもしれない…。
番組では「揺さぶられっ子症候群」について、改めて検証する。
②『ザ・ドキュメント 引き裂かれる家族 検証・揺さぶられっ子症候群』
★ある日突然襲ってきた「虐待冤罪」。会うことを禁じられた親と子、夫と妻…。幸せな家族はなぜ引き裂かれたのか?「揺さぶられっ子症候群」検証ドキュメンタリー第3弾
家族4人で暮らす写真家の赤阪友昭さんの平穏な暮らしが2017年に一変する。自宅で当時生後2ヶ月の長男をあやしていた時、長男の様子が急変した。喉に何かを詰まらせたようだった。背中を叩いたが容態は改善せず、119番通報、病院で長男には硬膜下血腫や眼底出血が見つかった。退院予定の日、長男は児童相談所に一時保護され、赤阪さん夫妻には居場所すら教えられなかった。病院の通報により、揺さぶられっ子症候群、通称SBS(Shaken Baby Syndrome)が疑われていた。赤阪さんが長男を暴力的に激しく揺さぶったという疑いだった。
家族にさらなる試練が襲いかかる。長男への傷害容疑で赤阪さんが逮捕され、その後起訴される。裁判は長期化し、その間、児童相談所は父親と長男の同居を制限し続け、赤阪さんは、4年以上も家族離ればなれの生活を余儀なくされた。
2010年代に急増したSBS事件での逮捕・起訴。しかし2017年「SBS検証プロジェクト」の登場により、SBS裁判で「揺さぶり」を否定する無罪判決が続出し、有罪率99.8%の日本の刑事裁判で前代未聞の事態となった。
その過程で明らかになったのは、「虐待ありき」のSBS診断、「福祉警察」と化した児童相談所、そして「人質司法」に象徴される日本の刑事司法の問題だった。
「虐待冤罪」を経験した家族を通して、育児環境を取り巻く深刻な現状がはっきりと浮かび上がる…
- <出演者>
- ナレーション:豊田康雄(関西テレビアナウンサー)