2025年9月27日(土) 09:00~09:30

『鉄道伝説』

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2025年9月27日(土) 09:00~09:30
第149回「リニアメトロの父 今岡鶴吉 〜都市交通の改善に夢をかけた男〜」

毎週(土)09:00~09:30

東京の地下を走る大江戸線や、大阪の地下を走る今里筋線など、日本全国6都市で地下をつないでいる新しい地下鉄、リニアメトロ。
このリニアメトロとは、リニア中央新幹線が採用した浮上式とは、違ったタイプのもので、車輪式といわれるリニアモーターカーである。
車輪式は、推進力にリニアモーターを使用し、車両の支持、案内は、レールと車輪が行う。
構造上、車輪の直径を小さくし、車高を低くできることからトンネル断面を小さくすることができるのだ。
リニアメトロは、この利点を生かすことで1キロ当たり約250~400億円ともいわれる地下鉄の建設費を削減できることから全国6都市の自治体に採用されることになった。
1990年に大阪で開催された国際花と緑の博覧会。
この花博のメイン会場と市の中心部を結ぶアクセス路線である鶴見緑地線でリニアメトロは、初めて実用化された。
この先進的なリニアメトロを世に出したのは、明治生まれの鉄道省出身者。
徹底した現場主義でありながら、未来志向のアイデアマン、今岡鶴吉という男である。
今岡は、鉄道省、国鉄時代には、多くの事業を成功に導き、国鉄の役員にまでのぼり詰める。
さらに晩年は、大阪市交通局長として、地下鉄網の建設を推進、大阪の交通事情を改革した。
そして、リニアメトロという次世代の地下鉄に着想し、その研究開発から実用化に成功。
今岡のリニアメトロは、後に鉄道業界を大きく動かすことになる。


※初回放送:2024年11月

番組概要

明治に開業、昭和時代にピークを迎えた日本の鉄道史はそのまま日本産業史と言える。だからこそSLのようなその当時の佇まいには近代史のノスタルジィを感じることができるのだ。
今までの鉄道番組には無かった鉄道百数十年の歴史、ドラマを描く人気番組「鉄道伝説」。新幹線はなぜ作られたのか?日本中に特急網を張り巡らしたのはなぜか?日本はなぜこんなに電車が走っているのか?莫大な数の人々とその時々の英知を尽くして発展してきた日本の鉄道史には、多くの伝説がある。
2013年以降、そんな鉄道界の歴史・伝説に迫ってきた「鉄道伝説」。150年を超えた鉄道史の中に残る「鉄路に命をかけた男たち」のさまざまな伝説を描いていく。

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