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2022年3月5日(土) 25:00~27:00
<MUSIC:S>『磔磔(たくたく)ライブハウスとコロナの500日』
2022年3月5日(土) 25:00~27:00
コロナ禍により、エンターテインメント業界全体が休業自粛を余儀なくされた2020年の4、5月。すべてがシャットダウンされてしまった苦境を経て、夏には感染状況は一時的に小康状態へ。番組のスタッフは最小限の人数で約1カ月に1度の割合で京都に足を運び取材を続けてきた。そこにあったのは、先行きが見えない中でも何とか「ライブ」を続け、「ライブ」という表現について考え続けている人たちの演奏と生の言葉だった…。
世界中、日本中で起きているコロナをめぐる状況は日々刻々と変化している。
長い歴史があるとはいえ「京都の小さなハコ」の500日の記録はささいなものに過ぎないかもしれない。しかし、そこにはやはりそこで生きている人たちの揺れる思いがあり、その場所を失いたくないという切実な願いがあり、そこで変わることなく鳴り続ける音楽がある。
2021年の夏には、変異型ウイルスの出現で、感染者数は各地で急激に上昇した。東京、京都を含め全国各地で緊急事態宣言が発令。当然ながらライブハウスの営業も制限され、演奏する側も見る側も感染対策を徹底した状態でのライブが続いた。先行きが見えない状況は変わらず続く……。
今回は「磔磔」2代目店主・水島浩司さんの目線を軸に、未曽有の新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)され続けた2020年4月~2021年9月の1年半を時系列で振り返る。無観客配信ライブ、有観客ライブなど、この500日で「磔磔」で行われた多くのミュージシャンたちの「ライブ演奏」をしっかりとお届け。また「磔磔」と同様に京都の老舗ライブハウス「拾得(じっとく)」ではどんなことが起こっていたのか、も紹介する。
この小さなハコで、かつてないほど制限された状況で、それでも音楽はくじけずに鳴り響いた。そして、ミュージシャン、スタッフやプロモーターなどライブに関わる人たち、それぞれが語るインタビューも交えて、この500日の記録を公開する。
関東、関西での地上波放送から半年が経過し、いったん落ち着いたかに見えた日本のコロナ禍だが、今またオミクロン株に覆われている。現在、この番組に映し出された記録は、音楽ファンのみならず多くの方々の心に響くはずだ。
- <出演者>
- くるり、サニーデイ・サービス、フラワーカンパニーズ、怒髪天、竹原ピストル、大森靖子、
- 大友良英、GEKIBAN、騒音寺、スキマノザラシ、T字路s、ザッハトルテwith梅津和時、
- 吉田省念・Dr.kyOn(exボ・ガンボス)・永井利充(exボ・ガンボス)・久富奈良(ゲートボーラーズ/ナツノムジナ/小山田荘平バンド)、
- 中川 敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、THE PRIVATES、
- 3KINGS(鮎川 誠・友部正人・三宅伸治)、
- 鈴木慶一(ムーンライダーズ)、本日休演、佐藤優介、山本精一(SUPER PLAYGROUND)、
- 鈴木 茂(exはっぴいえんど)、白井良明(ムーンライダーズ)、
- 有山じゅんじ(ex上田正樹とサウス・トゥ・サウス)、リクオ、
- 木村充揮(ex憂歌団)、近藤房之助(exブレイクダウン・B.B.クイーンズ)、
- シーナ&ロケッツ、ウィルコ・ジョンソン(ex Dr.FEELGOOD) 他
- 鏡 孝彦(GREENS)、篠田 純(ROCK A GO GO 企画)、岡村詩野(音楽評論家) 他
- 寺田“テリー”国敏(拾得)、寺田大海(拾得)
- 水島博範(磔磔)、水島浩司(磔磔)
- ナレーション:小泉今日子
- <スタッフ>
- 企画:リズム&ペンシル
- 監修:黒木彰一(フジテレビ第二制作部)、深谷 健(フジパシフィックミュージック)
- 構成:松永良平
- 演出:鈴木 剛
- プロデューサー:住田浩志(ゼイドンノウ)、天野輝幸(フジパシフィックミュージック)
- 編成:春名剛生、大黒啓一郎(フジテレビ編成部)
- 中桐景子(関西テレビ総合編成部)
- 河本晃典(BSフジ編成部)
- 制作協力:フジパシフィックミュージック
- 制作著作:フジテレビ
古都・京都市内にあり、48年間営業を続けている老舗ライブハウス「磔磔(たくたく)」。閑静な街なかに突然現れる築100年を超える木造の蔵を改造したその建物は、一見ライブハウスにはとても見えない。しかし、ここでは1970年代から現在に至るまで、国内外の数々のミュージシャンたちが演奏を繰り広げ、多くの「伝説」も生まれてきた。この場所は、地元の京都のみならず、日本のライブハウス文化の「ひとつの象徴」として、音楽を大切に考える人々の心の拠り所(よりどころ)であり続けてきた。
2020年の夏、ドキュメンタリー番組『磔磔(たくたく)というライブハウスの話』は、コロナ禍で全国のライブハウスが苦境にあえぐ中、フジテレビそして関西テレビ、BSフジでも放送。
番組では、「磔磔」の50年近い歴史を、多くのミュージシャンの証言や貴重なライブ映像も紹介しつつ、日本のロックシーンの変遷と共にひも解いていった。それは、「磔磔」の店主を続けてきた水島博範さん、現在は店長を務める息子の水島浩司さんという、音楽を心から愛してきた親子の姿を通じて「ライブハウスの魅力とは何か」を問うものだった。
小泉今日子がオープニングとエンディングのナレーションを担当し、音楽ファンのみならず大きな反響を呼んだ。
今回の第2弾は、「磔磔」という稀有(けう)なライブハウスが見舞われた、新型コロナウイルスとの1年半を追ったドキュメンタリー。今こそ、ライブハウスの魅力と意義を世に問いかけたい、と地上波に続きBSフジでの放送が決定!