2021年10月17日(日) 13:00~13:55

<サンデードキュメンタリー>『第29回FNSドキュメンタリー大賞』

次回の放送予定

2021年10月17日(日) 13:00~13:55
変わりゆく耕野で~宮城・丸森 東日本台風のあと~

 2019年10月、大型で強い勢力を保ったまま本州に上陸した台風19号(令和元年東日本台風)は、記録的な大雨を各地にもたらしました。宮城県南の丸森町では阿武隈川とその支流が各地で氾濫し、役場が水没。死者10人、行方不明者1人と県内最大の被害が出ました。阿武隈川沿いの耕野地区で、いなか道の駅「やしまや」を営む八島哲郎さんの店も床上1.6メートルの浸水被害を受けました。ボランティアの力を借り、店の復旧作業に追われます。
 
 2011年3月に発生した東京電力福島第一原発事故の影響を受け、宮城県内各地で農林水産物の放射性物質の量が多くなりました。丸森町では特産のタケノコが出荷停止の措置を受けました。耕野のたけのこは、放射性物質の量が減少し、基準内に収まるようになるまで2年かかり、出荷できない苦しみを味わいました。原発事故に水害。今年の春先からは新型コロナウイルスの感染拡大と、困難が幾度も押し寄せます。それでも八島さんは地域、家族、店を守るため前を向きます。
 
 一方、耕野地区から約9キロ離れた向原地区。阿武隈川支流の五福谷川が氾濫し、土石流によってほとんどの住宅が全壊しました。地区の民生委員、佐久間新平さんは「防災集団移転」を町に要望。コミュニティの継続に向けて奔走します。台風被害を乗り越えようと奮闘する人々の半年間です。

<制作>仙台放送(2020年5月放送)

出演者・スタッフ

ナレーター:寺田早輪子 下山由城

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