『知りたい！SDGs』

世界の人口は2050年には97億人に増加すると予測される。人口増加によって一番懸念されるのが食糧危機。中でも、牛肉・豚肉を中心とするタンパク質は、早ければ2025年から2030年には需要に供給が追いつかなくなる「タンパク質危機」が起こると予測されている。タンパク質危機を解決するために、大豆ミートなどの様々な代替品が考案される中、注目されているのが”昆虫食”。今回は、そんな昆虫食の中でも、日本人に古くから関わりのある蚕を使って、タンパク質危機を解決しようとSDGs活動を行なう企業を取材。

ここでは、タンパク質が豊富な昆虫の蚕を原料とする食品、「シルクフード」の研究開発を行なっている。蚕に目をつけ、日本発の昆虫食として研究開発を開始。これまでに、蚕を使った生地に練り込んだチップスやハンバーガーなどの「シルクフード」の製造に取り組んできた。蚕に含まれる栄養素を、豊富で良質なタンパク質や食物繊維に加えて必須アミノ酸やビタミン、亜鉛、オメガ3脂肪酸など、人間に必要なたくさんの栄養素が含まれていることがわかった。さらに・・・シルクフードは、他の昆虫食と違いパウダーだけでなくペースト状での利用も可能。そのため、高齢者の誤飲を防止し、豊富なタンパク質の摂取が期待されている。

SDGs って何？ どうして必要なの？
これから先の未来…　自分たちの青い地球はどうなっていくんだろう…

今、世界では温暖化、貧困、格差社会…　様々な地球規模の課題がある。
そこで、国連加盟国すべての国が2030年までに普遍的に取り組む“持続可能な開発目標”を定めた。
それが「SDGs」。しかし、日本での認知度は16％とまだまだ低く、お茶の間や若者には馴染みがない…
「SDGs」を子供や若者、高齢の方にもわかるよう、番組ナビゲーターの皆藤愛子がSDGs の全体コンセプトや、SDGs の各目標をひとつひとつわかりやすく解説！また、目標の解決に取り組んでいる事例も紹介していく。