『知りたい！SDGs』

　終戦から76年を迎えた日本。恐ろしい戦争を経験した被爆者の方は、10年前には23万人以上いたが、令和元年には13万人まで減少。このままでは戦争のリアルな体験談を語り継いでくれる方がいなくなり、戦争の恐ろしさが風化してしまうかもしれない。こんな現状に着目し、AIを使ったあるプロジェクトを通してSDGsに取り組む方を取材。
　東京大学に通う庭田杏珠さん。人工知能と戦争体験者の証言を元に、戦前や戦中に広島で撮影された白黒写真をカラー化にする『記憶の解凍プロジェクト』の取り組みを行っている。彼女は高校1年生の時に学校のワークショップでカラー化された戦前の写真と出会い、このプロジェクトをスタートさせたそう。さらに、「戦争を知らない世代も、戦争を自分事として捉えてほしい」と、「記憶の解凍」ARアプリを開発。現在の平和公園と戦前の中島地区を重ね合わせて見ることができる。庭田さんは、戦争体験者の方が高齢化して直接話を伺う時間が限られてくる中で、今の私たちはアートやテクノロジーなど新しい方法を用いて、戦争体験者の思いや記憶というものを未来へ継承していくことを願っているという。

SDGs って何？ どうして必要なの？
これから先の未来…　自分たちの青い地球はどうなっていくんだろう…

今、世界では温暖化、貧困、格差社会…　様々な地球規模の課題がある。
そこで、国連加盟国すべての国が2030年までに普遍的に取り組む“持続可能な開発目標”を定めた。
それが「SDGs」。しかし、日本での認知度は16％とまだまだ低く、お茶の間や若者には馴染みがない…
「SDGs」を子供や若者、高齢の方にもわかるよう、番組ナビゲーターの曽田麻衣子がSDGs の全体コンセプトや、SDGs の各目標をひとつひとつわかりやすく解説！また、目標の解決に取り組んでいる事例も紹介していく。