放送日：
2024年3月21日(木) 22:55～23:00

　サイズや形が悪い、漁獲量が少なく出荷する量に満たない、価値が低いなど、何らかの理由であまり利用されていない「未利用魚・低利用魚」。そのほとんどが廃棄されている。このように廃棄される魚が世界では、全漁獲量のおよそ35%にのぼると言われている。しかし日本での漁業・養殖業の生産量は、海水温度の上昇や海流などの海洋環境の変化、乱獲など様々な要因から1984年をピークに減少している。生産量は減っている一方で活用されず大量に廃棄されている未利用魚の問題。神奈川県・小田原市のお店ではそんな未利用魚・低利用魚を有効活用した料理を提供している。出しているのは小田原漁港で獲れた7種類ほどの未利用魚を組み合わせた「なめろう丼」。骨やトゲが多いものもあるため、細かくたたく「なめろう」が適していた。食べればおいしいとなるお客さんの反応もお店には励みになる。このお店では更に未利用・低利用魚を使った加工品も販売し、気軽に小田原の魚を食べてもらおうと取り組んでいる。未利用魚・低利用魚という名前がなくなるためにできることから始めることが大切だ。

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