放送日：
2024年2月1日(木) 22:55～23:00

　毎年生産される食品のおよそ3分の1、13億トンあまりが食べられずに廃棄されていると言われ、特に果物と野菜は食料廃棄率が高く、全体の40％〜50％にのぼる。廃棄食材の活用が進む中、東京大学発のベンチャー企業fabula（ファーブラ）株式会社は、100％食品廃棄物から木や石のような新しい素材を作っている。規格外の野菜や加工時に発生する端材やかすを乾燥させ粉末状にし、熱を加えながら圧縮することで建材に活用できるほどの強度ができ、プラスチックやコンクリートに代わる新素材として注目を集めている。この素材が生まれたのはコンクリートの研究室。コンクリートにも作った時のCO2の排出が多かったり、使い終わった後の廃棄など課題が多い。そういった課題を解決するために生まれてきた素材だ。接着剤を一切使わずに食材だけの成分でできているのも大きな特徴だ。避難所のベッドを新素材で作れば、物資が不足すれば食材として提供できるなど様々な活用を目指している。最終的なゴールはこの素材で家を１つ建てること。強度に加え、耐水性の研究も進められている。

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