放送日：
2024年1月18日(木) 22:55～23:00

　世界的な人口の増加や新興国の経済発展により、「タンパク質」の消費が今後さらに増加していくと考えられている。2050年には、世界の畜産物の需要量は2010年の調査に比べおよそ1.8倍と推定される中で次々と肉や魚に替わる代替食品が登場しているが動物の細胞を培養することで作られる“培養肉”の研究開発も進んでいる。インテグリカルチャー株式会社が取り組んでいるのは細胞培養の技術を用いてフォアグラの種となるアヒルの肝臓由来の食品の製造。複数の臓器を模したボトルを、血管の役割をしたチューブでつなぐことでアヒルの体内を人工的に再現し肝臓の元となる細胞を増やす。2023年2月に堪能評価会が行われ普通のフォアグラよりさっぱりしながらもコクがあるという評価が得られた。安全性を確認して消費者に受け入れられるのはもちろん、気軽にフォアグラを食べられるよう、コストダウンも目標だ。さらに鶏肉、牛肉、魚介類も細胞培養の技術で食卓に並ぶ日を目指している。

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