放送日：
2023年12月14日(木) 22:55～23:00

　50年ほど前の1970年代に比べて、自然災害は発生件数、被災者数とも約３倍に増加。今では毎年、自然災害により10万人以上の命が奪われ、約400億ドル以上の被害額が発生している。世界各地で増加する自然災害の被害を軽減していくことが国際社会の重要課題の一つと言われる中、神奈川歯科大学の板宮教授はテクノロジーの力を使い、防災訓練に取り組んでいる。開発したのはAR／VR防災アプリ。拡張現実やバーチャルリアリティを使い、今いる場所やCG空間で災害を体験できる。ARによる浸水体験では10㎝ごとに浸水の設定が可能、下にあるものの危険性を知ることができ煙体験では火事の際の避難経路が確認できたりする。その設定が簡単で、持ち運びも便利なので誰でも気軽に体験でき、小学校や自治体の避難訓練に利用され、見慣れた周囲の風景が災害に遭った風景を体験できるためより自分ごととして考えるきっかけにもなる。そうして想定外を無くし、普段から防災意識を高めてくれるツールとなっている。

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