放送日：
2023年10月12日(木) 22:55～23:00

　宅配サービスの需要が高まり、さらに身近になった「ダンボール」。その回収率は95%以上、ほぼ１００％をリサイクルすることができ二酸化炭素の排出も少ないという、環境にやさしい包装材だ。強度があるのに扱いやすいダンボール。子どもたちが自由に絵の具を塗るワークショップや、ダンボールで作られた遊園地などが注目を集める中、ダンボールで生き物を表現する方を取材した。

美術館に展示されていたのは、ダンボールのみで作られた動物たち。水で濡らし薄く剥がしたダンボールは、様々な動物の質感も表現できる。多いときには一つの作品に100個ものダンボールが使われる。作者の玉田多紀さんはどこでもすぐに手に入る素材であることが重要だと言う。使い終わったあとも資源として再生されるダンボールに“アート”として新たな価値を与えることで、またゴミを減らすことができる。身近な素材のアート作品に、大人だけでなく子どもも楽しむ姿が美術館に見られた。

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