放送日：
2023年8月31日(木) 22:55～23:00

　失明の原因で最も多いのは白内障だが、充実した医療を受けられる国では、失明や重度の視覚障害に至ることを防ぐことができるようになった。しかし、発展途上国では眼科医の数が圧倒的に足りていないのが現状である。日本でも、寝たきりの高齢者や、人口の少ない離島や医療僻地など、眼科医療へのアクセスが難しい状況にある人は多くいる。今回は、そんな状況が解決できるかもしれない画期的な発明をした会社を取材。

東京都港区にある、眼科医が創業した大学発ベンチャー企業では、スマートフォンに取り付けるだけで、眼科疾患を診察できる医療機器を開発。スマートフォンに取り付けるだけで誰でもどこでも白内障などの眼科疾患の診察が可能になった。眼科医が現地にいなくても、撮影した動画を遠隔地の眼科医に送ることで、リモートで診断し、白内障などの早期発見につながっている。外部のバッテリーが一切必要無く、スマートフォンにつけるだけで操作できるため、手間や故障のリスクなども少なく、現在、25カ国以上で使われていて、年間1万5000件の診断を実施している。開発した機器をもっと世界に広め、世界の失明を半分にして、眼から人々の健康を守ることを達成したいと話す。

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