放送日：
2023年8月24日(木) 22:55～23:00

　防災食品市場は10年前と比較して1.8倍に成長しており、市場拡大の理由として、東日本大震災や熊本地震など大規模災害が相次いだことが挙げられている。様々な企業や学校、省庁などが防災食品の備蓄を導入する一方で、賞味期限切れの入れ替えに伴って多くの食品が廃棄処分の対象になっている。今回は、ある防災備蓄食品を使ってSDGs活動に取り組む企業を取材。
栃木県那須塩原市にあるパンや菓子などの製造を行う会社では、パンを無料で世界に届けるプロジェクトを行なっている。世界で初めてパンのおいしさと柔らかさをそのままに、缶詰になったパンを発売。防災用の備蓄品として様々な企業や団体が購入している。そして、継続的に購入を希望する企業や団体から、賞味期限が1年に迫った商品を無料で回収、食糧不足に苦しむ国々へ無償で送っている。これまでケニア、フィリピン、ウガンダなど、18か国に約35万缶を届け、さらに国内でも東日本大震災や熊本地震などの被災地に送っているという。パンには無限の可能性があると思うのでパンを通して夢と笑顔を届けたいという。

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