放送日：
2023年8月10日(木) 22:55～23:00

　これまでに人類が生出してきたプラスチックは、1950年から2017年の間でおよそ92億トン。重さにすると東京スカイツリー25万塔分のプラスチックが生産されてきた。その内の70億トンが捨てられゴミになっていて、世界的に見てもおよそ9割のプラスチックはリサイクルされていないのが現状だ。今回は、そんなプラスチックごみのリサイクルとともに、障がい者の雇用も生み出し、SDGs活動を行う団体を取材。
江東区にあるリサイクル施設では、家庭で使用された使用済みのトレイをペレット化してリサイクルしている。江東区には集積所が約1万5000ヶ所あり、ポリエチレン製品が毎日約700kg、多い時には1.2tも運ばれてくるという。運ばれてきたポリエチレン製品は、ペレタイザーという専用の機械などによってプラスチック素材である「ペレット」に生まれ変わる。質の良いペレットを生み出すための細かい選別作業は、機械では難しく人の手が不可欠。そこでこの施設では、知的障がいのある人たちを雇用し、異物の選別やトレイのラベル剥がしなど、細かい作業を担当。リサイクル事業を通じて知的障がい者の雇用創出をはかる場所となっている。さらにこの施設は、誰でも見学が可能となっており、環境福祉教育を融合した施設としてこれからも取り組んでいきたいという。

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