放送日：
2023年6月1日(木) 22:55～23:00

　 令和2年度の日本の食品ロス量は、522万トン。そのうち食品関連事業者から発生する食品ロス量は275万トン、家庭から発生する食品ロス量は247万トンにものぼる。今回は食べ残しや売れ残りの食品からある物を製造して食品ロス問題に取り組む企業を取材。

鹿児島県にある再生資源・リサイクル事業などを行う会社では、環境にやさしい有機堆肥「よかんど」を使った循環型システムを構築。一般家庭や飲食店から出る食べ残しや売れ残りなど、廃棄予定の食品を回収して有機堆肥「よかんど」を製造。「よかんど」を契約農家が土に混ぜて農作物を栽培。そして、地元日置市にある農産物直売所で育った農作物を「よかんどそだち」として販売する。この循環が「よかんどシステム」だという。日置市にある障害者支援センター「うめの里」では約4年前から「よかんど」を使った農作物の栽培を開始。地元の直売所でよかんど育ちのお米を使用したお弁当なども販売している。
この取り組みにより、年間350トンのCO2排出を削減。2022年度の「GOOD DESIGNAWARD」も受賞した。こういった事業が全国的に広まればゴミの減量やCO2削減、持続可能な社会づくりに貢献できるという。

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