放送日：
2023年5月18日(木) 22:55～23:00

　 2022年の日本の高齢者人口は3627万人で、日本の人口の29.1％にあたる。高齢者は日常生活で様々なリスクがある。中でも危険なのが、転倒。高齢者の介護が必要になる原因の一つが「転倒・骨折」によるもので、日本では毎年約100万人の高齢者が転倒による骨折をしているという。そんな状況を解決しようと、高齢者の転倒による骨折のリスクを減らすためSDGs活動を続ける企業を取材。

静岡県にある、床・介護福祉用品の製造・販売などを行う企業では、転んだ時だけ柔らかくなる床とマットを開発。通常の緩衝マットでは常に柔らかいためかえって転倒しやすいという問題があるが、開発した床やマットは強い衝撃が加わると柔らかくなるというもの。歩行時は硬いため、杖や車椅子での移動を制限せず転んだときだけ柔らかく衝撃を吸収してくれる。すでに病院や福祉施設など560か所以上に導入、現在大腿骨の骨折報告数は0件だそう。高齢者の人々自由に歩いて万が一転んでしまっても、怪我せずまた再び歩いて行ける、そんな社会をつくっていきたいという。

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