放送日：
2023年5月11日(木) 22:55～23:00

　 2020年、国内の野菜の収穫量は1,304万5,000トン、出荷量はそのうち1,125万8,000トンである。単純に計算すると、収穫した野菜の13.7％にあたる178万7,000トンもの野菜が、形がいびつだったり、色が薄かったりという理由で「規格外野菜」となっている。今回は、規格外野菜の廃棄問題の解決のため、個人でSDGs活動を行っている企業を取材。

高知県で食堂を営業する陶山さんは、規格外やとれすぎたなどの理由で市場に出せない食材を活用して家庭料理を提供している「おすそわけ食堂まど」を運営。活動に賛同している近くの農家や地域の人からおすそわけしてもらった食材を活用し日替わり定食を提供。現在協力する農家は10軒以上だという。大学時代に生産者のもとを訪問する中で、捨てられている野菜がたくさんある事に気づき「捨てられる食材をうまく活用できないか」と思い食堂をオープン。さらに日曜日には、子供たちが店に集まり、職業体験をしながら食べ物の大切さを学ぶ場としても活用している。地域の方々が集まれる「窓口」になってさらに「おすそわけの心」が地域の中で循環して円を描くような食堂にしていきたいという。

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