放送日：
2023年4月13日(木) 22:55～23:00

　冷凍食品やチルド食品を配送するための低温物流が、年々少しずつだが増加傾向にある。流通段階における食品廃棄ロスが大幅に削減でき、今まで無駄になっていたコストをカットできるため、食品業界の効率性を高める結果をもたらしている。しかし、常温での流通と違い、低温物流はコンテナ内を冷やさなければならず多くの電力を必要とするため、CO2の排出量が多くなってしまうなどのデメリットも抱えている。そんな中、低温物流に革命をもたらすある物を開発した企業を取材。

ここでは、電気を使わない低温物流が出来る「アイスバッテリー」を開発。生鮮食品や冷凍食品などを運搬するには電気を多く必要とし、CO2の排出量が多くなってしまうという問題があるが、電気を使わずに低温物流を可能にする保冷剤「アイスバッテリー」は、一度凍らせれば外気温が30℃以上であっても、100時間以上も非電源で温度を一定に保つことが可能。－35℃〜25℃の間で温度設定ができるので、青果や鮮魚などの傷みやすい食品を長時間保管することができる。さらに、任意の温度設定ができるため、検体やワクチンなどの医療分野の輸送にも期待されている。

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