放送日：
2023年3月2日(木) 22:55～23:00

近年、人が行っていた業務を自動化してAIや機械に行わせる事例が急速に増えている。例えばファミリーレストランの配膳ロボット。店舗で実施した調査では、ロボット導入後にランチピーク時の回転率が改善したほか、片づけ完了時間の削減や従業員の歩行数の減少などの効果が見られたという。そんな中、これまで人間が行っていた大変な作業をAIで自動化し、SDGs活動に取り組んでいる企業を取材。

石川県にあるイメージスキャナーなどの製品やソフトウェアを提供している会社では、資源ゴミとして回収されたガラス瓶を、AIを使って自動的に選別する機械を開発。資源として回収される空き瓶は、透明、茶色、緑色など色の種類があり、再び資源化する際、色が混ざるのを防ぐために色分けして回収しなければならないが、瓶を色ごとに分けて回収している自治体は全国で3割程度。ビンの色分けは手作業に頼るしかなく、過酷な作業環境や作業員の高齢化など多くの課題が。この会社では、瓶の色をスキャンしAIが判別、自動で選別してくれるマシンを開発。コンベアに流れてくる瓶をスキャナーで培ってきた画像処理技術などを応用し、茶色、透明、その他の色、ペットボトルの計4種類を認識し、仕分けできるようになっている。現在、選別の正確さは99.5%で、人が選別するのと同じレベルの99.9％を目指し、今後は異物検知や産業廃棄物の選別など領域を拡大して持続可能な社会の実現に向け貢献していきたいという。

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