放送日：
2023年2月23日(木) 22:55～23:00

会社や家庭などで使っているプリンターに使用されるインクカートリッジは、国内だけでも年間で1億個が流通しその内、半数は廃棄されている。一般家庭でもインクジェットプリントが普及していて、それに伴い使用されているインクカートリッジの数も年々増加。使用後はそのほとんどが家庭の一般ゴミとして焼却時に多くのCO2を排出、地球環境に影響を及ぼしている。そんな現状に着目し、SDGs活動に取り組む企業を取材。

山梨県で主にリサイクル事業などを行う会社は使用済みのインクカートリッジを回収し、独自の技術で繰り返し使えるように再生している。1999年に世界で初めてインクカートリッジのリサイクル化を実現し、現在では全国に2万2000か所以上のカートリッジ回収ボックスを設置。年間2850万個を回収して再生し、約2180トンのCO2を抑制することに成功している。これは、1年間にスギ約15万5700本が吸収するCO2量と同じ効果。回収したカートリッジは、独自の技術でクリーニングし、インクを充填、カートリッジを再利用することでゴミの排出量削減も実現している。さらに、回収したカートリッジの選別作業はこちらの企業が運営する障がい者就労支援事業所「NPO法人ジット会たいよう」で働くスタッフが行っているという。

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