知りたい!SDGs

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#175:

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放送日:
2023年2月2日(木) 22:55~23:00

日本では森林の面積はほぼ変化がないのに対し、森林の蓄積量、つまり木材として活用できる木がどんどん増加し、平成29年度の蓄積量は52億4200万立方メートルと、昭和41年度の約2.8倍となっている。しかし放置され間伐されず手入れを怠った森林は木々の成長が悪くなり、木材としての価値が低下。そのため日本は木材自給率が低く、資源が多く存在しているにも関わらず約60%を輸入木材に頼ってしまっているのが現状。今回は、そんな問題を解決しようと、SDGs活動に取り組む団体を取材。

この団体は静岡県で植物に関わる研究を行い、大気中の二酸化炭素固定に大きな貢献をしているジャパロニアについて調査研究を行っている。ジャパロニアとは、別名「早生日本桐」と呼ばれる桐の仲間で、一般的な植物のおよそ2倍のCO2を吸収するといわれている。通常の桐が約20年かけて成木になるのに対し、ジャパロニアは約4年でなんと直径45センチほどにまで成長。発芽率も80%と高く、地球温暖化対策のほか木材の確保という一石二鳥の効果も期待されている。さらに、カビの仲間である菌根菌を利用することで、菌が土の中に菌糸を張り巡らせ土の中にある栄養分を効率よく取り込んで植物へ運び、成長を促進。成長を促されたジャパロニアは、半年で5m程の大きさにまで成長する。菌根菌を用いて、安心・安全で持続可能な作物栽培、環境緑化を考えているという。

出演者

ナビゲーター:皆藤愛子 /
ナレーション:金本涼輔


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