放送日：
2023年1月19日(木) 22:55～23:00

水力発電を除き、日本で最も普及している再生可能エネルギーは太陽光発電で世界3位の導入量を誇っている。しかし太陽光発電に欠かせない太陽光パネルには寿命があり、25〜30年で廃棄しないといけない。1990年後半から日本で導入され普及が広がった太陽光パネルが25年経ち、大量に排出される時代が迫っている。経済産業省の調べによると、排出量のピークは2035年から2037年頃で、年間約17〜28万トン程度となる見込みであり、これは、産業廃棄物の最終処分量の1.7〜2.7％に相当し最終処分場がひっ迫される恐れがあると言われている。そんな問題を解決しようとSDGsに取り組む企業を取材。

岡山県にある太陽光パネルの販売、開発などを行う企業は使用済みの太陽光パネルのリサイクルに取り組んでいる。太陽光パネルは、太陽光セルと銅線が強力な樹脂で固められているため部品を抽出するのが難しくほとんどが埋め立て処理となっているが、こちらの企業では7年をかけて太陽光パネルをリサイクルする装置を開発し特許を取得。装置に太陽光パネルを入れ600℃以上の高温の水蒸気で加熱すると特殊な樹脂がはがれ、ガラスと太陽電池セルと銅線が取り出せる状態に。これにより、太陽光パネルの95％をリサイクルすることに成功。美しい地球を次世代にバトンタッチするために、太陽光パネルのリサイクル事業を通して持続可能な社会の実現に貢献していきたいという。

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