放送日：
2022年11月24日(木) 22:55～23:00

北海道産の広葉樹、アオダモで作られた野球のバットは反発力があり強靭で、世界でも優れた材質であのイチロー選手も愛用していたもの。その特性が評価されているアオダモは伐採が急速に進んでいるが、成木になるまでには60〜70年の年月を要するため、資源として枯渇していく懸念が出ている。これまでアオダモは植林がほとんど行われておらず、天然林に依存してきた。そのため、成長途中のアオダモを保護しながら計画的に伐採にする方法が取られてきたが、他の樹木と入り混じり分散して生えているうえ、奥地に自生しているため高い搬出コストがかかり、長期的に安定して供給することが難しい状況。そんなアオダモ資源を有効活用するためSDGs活動を行う企業を取材。

福井県にある漆工芸品の製造販売を行う会社は折れてしまったバットをお箸などに再利用している。プロ野球などでは年間で約10万本もの木製バットが消費されているが、その折れてしまったバットのほとんどが燃やされていた。役目を終えたバットや、バットを作る際にできる端材を再利用して箸などを製造している。その売上の一部は“NPO法人アオダモ資源育成の会”を通して、アオダモの植樹・育成に使われ、再び未来のバットを生み出していく。バットから作るのはお箸だけでなく…箸置きや靴べら、印鑑なども製造。様々なプロジェクトを通じて、未来のバットを作り出すことに貢献していきたいと思っているそう。

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