放送日：
2022年11月3日(木) 22:55～23:00

自動車は私たちの生活で重要な移動手段ですが、排気ガスは、大気汚染を引き起こしておりその解決が急がれている。地球温暖化の原因であるCO2の排出量の中で、運輸部門の排出量は年間で約1億8千万トン。近年では、CO2排出量を削減するため電気自動車のほか様々なバイオガス燃料が実用化されている。そこで今回は、ある意外なものからバイオ燃料を作り出すことに成功した企業を取材。

とんこつラーメンのスープからラードを抜いてそのラードを精製してトラックの燃料を作っている。使用するのは、独自開発した分離機。それを使いラーメンの食べ残しのスープからラードを抽出し、それを回収。自社工場で薬品と混ぜ、燃料となる部分だけをさらに分離。不純物を取り除き、お湯洗いをしたらバイオ燃料の完成。現在、九州にある多くのラーメン店に分離機を設置し、原料を回収。1日に約3600Lを製造し、自社トラックの45％に当たる60台に使用。協力している飲食店はなんと1700店。バイオ燃料を使えば1Lで2.6kgのCO2削減ができるという。

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