放送日：
2022年9月29日(木) 22:55～23:00

少し形が歪(いびつ)だったり、小さかったり大きかったりするだけで、出荷できずに廃棄されてしまう規格外の野菜や果物。番組でも度々取り上げているが、実は苗の段階でも同様の問題が起きている。苗農家では成長しすぎて規格外になったり、余剰生産だったりと様々な理由で廃棄されてしまう苗「廃棄苗」が生まれている。愛情込めて育てられ、育てばおいしい実をつける苗なのに、苗の段階で廃棄されてしまう現状がある。今回は、そんな廃棄苗の問題に取り組んでいる方を取材。

同志社大学に通う田中愛乃さんは苗農家から廃棄苗を頂いたり、買い取って活用する「もったい苗」プロジェクトに取り組んでいる。廃棄苗の存在を知ってもらうために、地元の小学校などで授業を開き、苗を寄付し食育教材として廃棄苗を活用。苗農家から大きく育ちすぎて廃棄されてしまう苗を譲り受け、一般の方に栽培キットを販売し、売り上げの一部を苗農家に還元。「野菜は育てられるのに苗を捨ててしまうのはもったいない」という思いから「もったい苗プロジェクト」と名付けられた。田中さんがこのプロジェクトを開始したきっかけは高校在学中のこと。現在は、廃棄苗の新たな活用方法を食品会社と協力し、お菓子やシリアルなどの加工食品に活用する方法も検討しているそう。

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