放送日：
2022年9月15日(木) 22:55～23:00

味は美味しいのに、形が少し悪いせいで規格外になり出荷できず廃棄されてしまう野菜は全収穫量の3割にも上ると言われている。今回は、規格外野菜の画期的な活用でSDGsに取り組む企業を取材。

長崎県平戸市にある野菜加工品などを製造販売するこの会社では野菜をシートにした新食材「ベジート」の開発を行っている。ベジートとは、野菜でできた厚さ0.1mmのシートでシート状のためアレンジしやすく材料は野菜と寒天のみで、食品添加物などは使用していないので、アレルゲンフリーで安心して食べられる。材料である野菜は、長崎県を中心に各地の生産者から出た廃棄される予定の規格外野菜を使用している。廃棄野菜を定価で買い上げることで農家の収入支援にもつなげ、長崎県に拠点を残すことで過疎地域の雇用促進にも貢献している。商品は真空パックで包装されていて、最長2年の長期保存が可能。薄いシート状で場所を取らないため、災害時の食糧の備蓄などにも役立ち輸送コストの削減にもつながる。栄養も豊富に含まれており、通常の野菜と同じグラム数をこのシートで摂取した場合、倍以上の栄養摂取が可能になる。これらの取り組みが認められ、2017年農林水産省フード・アクション・ニッポンアワードを受賞している。

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