放送日：
2022年9月8日(木) 22:55～23:00

竹が放置され増えすぎた里山では、高密度に竹が密生するため林の中が暗くなり、草が生えず、他の種類の植物が育たなくなってしまう。また、鳥が巣を作ったり餌を獲ったりする空間が少なくなり、鳥類の餌となる昆虫も減少、種子や果実をつける樹木の種類や数などが減少してしまうことが懸念されている。そんな放置竹林問題を解決するため、SDGs活動に取り組む企業を取材。

和歌山県にある、動物園・水族館・遊園地を併せ持つアドベンチャーワールドは140種、1400頭を飼育しており、7頭のジャイアントパンダが暮らしている。ここでは、パンダと共に竹を有効活用する「パンダバンブープロジェクト」に取り組んでいる。これはパンダの食事に里山で増えすぎた竹を使用し、里山環境の荒廃を防いでいる。これまで廃棄していたパンダが食べない竹の幹や食べ残しなどを活用し、有効資源としてアップサイクルするプロジェクトが「パンダバンブープロジェクト」。活用例は様々で、パンダが食べない竹の幹は、循環型パークのアイコンとして手作りの竹灯りに活用。新たな取り組みとして、竹の枝葉を有効活用したアオリイカの産卵床を製作。2022年5月に白浜の海底に設置した。山や海の自然環境を守りつつ廃棄物ゼロの循環型パークを目指していくそう。

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