放送日：
2022年8月25日(木) 22:55～23:00

日本で約400種類の棲息が確認されているサンゴ礁。成長すると、陸地を囲む海中の堤防のように陸地を波から守る役割も担っている。しかし、陸からのゴミや土砂の廃棄や流出によってサンゴ礁が破壊されたり、海水が濁ることで海中に日光が届かなくなったりとサンゴ礁が人間活動による被害を受けている。そこで今回は、サンゴ礁を研究しSDGs活動を続けている企業を取材。

環境コンサルティングやＡＩ開発などを行う会社で人工的にサンゴ礁を再現する技術の研究を行なっており、代表の高倉さんは、東京大学大学院を卒業後、仲間達とサンゴベンチャー「イノカ」を設立。研究者や水族館でも飼育が難しいと言われるサンゴの飼育安定に成功し、今年2月、ついに世界初となるサンゴの人工産卵を成功させた。さらに子供たち向けに、生きたサンゴを使った環境教育プログラム「サンゴ礁ラボ」も開催。生き物のリアルな生態に触れることで、子供たちが地球規模の環境課題について考える機会になると注目されている。これまでサンゴを中心にやってきたが、大量死が問題になっているホタテや真珠貝、カキなどの二枚貝などの生き物たちの多くの課題が日本にはあるので解決していきたいという。

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