知りたい!SDGs

ARCHIVE

#151:

メイン画像
メイン画像

放送日:
2022年8月18日(木) 22:55~23:00

防災用の備蓄食料は常温で保存でき、調理が簡単だったりそのまま食べられるため、賞味期限が近づいてくると新しいものに入れ替える。その際にフードバンク施設などに寄付されることもある。それでも廃棄される量が多く、食品ロスの状況は改善できていない。そんな中、廃棄される備蓄食料を新素材の“紙”として再利用している企業を取材。

廃棄されるような備蓄用のお米や加工流通段階で出るようなお米を使った新しい紙「kome-kami」というものを作っている。食用に適さない古米、備蓄用に使われていたアルファ米で廃棄されてしまうものなどを集め、大阪にある米粉の専門工場で綺麗に細かく粉末状にし、出来上がった粉末を製紙工場に持ち込み、パルプと水を混ぜて精製すると新しい紙が完成する。完成した紙は、お米の質感が感じられるしっとりとした独特な手触りで、お米のようなナチュラルな白さになる。この紙で、ノートや名刺、封筒などの紙製品から、パッケージやバッグなど様々な製品を開発している。さらに、紙の売上の1%をフードバンクに寄付。全国のフードバンクへ広く支援できるような仕組み作りも進めている。廃棄されている食材を全て活用できるようにすることでフードロスのない持続可能な社会を目指していきたいという。

出演者

ナビゲーター:皆藤愛子 /
ナレーション:金本涼輔


MOVIE

BACKNUMBERバックナンバー