放送日：
2022年8月4日(木) 22:55～23:00

空き地といえば、かつては子供たちの遊び場というイメージがあったが、その空き地が今大きな問題になっている。人口減少や地方の過疎化などを背景に、この10年間で日本の空き地面積が大幅に増加している。高齢化社会を迎え、今後もさらに増えていくことが想定されている。空き地が増えることで、さまざまな悪影響が起こっているという。例えば長期間放置された空き地の場合、地域のイメージや活力の低下、ゴミなどの不法投棄や害虫の発生など様々な問題が起きる可能性がある。今回は、空き地を有効活用するために地域の交流の場として再生させている大学を取材。

長野県にある信州大学工学部建築学科内の佐倉研究室。空き地を学生と地域のコミュニティスペースとして利用する「まち畑プロジェクト」を立ち上げた。5年前から長野市で空き地となっていた土地を野菜やハーブを育てる農園として開墾。さらにレストランの裏庭にある空き地を開墾し、近隣の家から出た生ごみを堆肥化させ、畑の土づくりに役立てている。その土で育った野菜やハーブをレストランの料理として提供することで、食の循環が生まれフードロスの削減にも貢献。空き家を解体した一部は新たな構築物として再利用したり使いみちのない廃材は炭にしている。マニュアル作りやノウハウを伝えていくことで地域の方々が自分たちで他の空き地を利用してまち畑を発展させていってくれることを願ってそれに向けて活動していきたいという。

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