放送日：
2022年7月28日(木) 22:55～23:00

ここ数年、地球温暖化の原因や資源の枯渇、海洋汚染などさまざまな観点からプラスチック製品の大量消費が問題視されている。この問題を解決するため、日本でも多くの企業がプラスチックの代替品を開発している。今回はプラスチックを一切使わない歯ブラシを開発した方を取材。

サステイナブル商品の販売などSDGs事業に取り組むHolyTechの代表・林健斗さん。放置竹林の竹を使用した「竹歯ブラシ」を開発した。「竹歯ブラシ」は、その名の通り竹でできた歯ブラシ。完全生分解性の素材で、化学薬品も使っていないので、環境だけじゃなく人体にも優しいものとなっている。生分解性とは、自然界に存在する微生物の働きで最終的に水と二酸化炭素に分解され自然界へと循環する素材のこと。さらに林さんの出身地である静岡の伝統工芸の竹細工の職人と共に竹からできたティッシュケースなども製造予定。ティッシュケースのような身近なものに伝統工芸の技術を活かしていく事で、若者にも興味を持ってもらうなど伝統工芸品の需要の減少の解決にもつながっていくそう。今後歯ブラシのほか、プラスチックを多用する日用品を伝統工芸の技術を使って原料を竹に代えることも視野に入れているという。サステイナブルというだけでなく機能性やデザイン性にこだわって作った結果が環境に優しかったそういった商品を作っていくことを目指すという。

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