放送日：
2022年6月9日(木) 22:55～23:00

日本の農業では、依然として人手に頼る作業や熟練者でなければ出来ない作業が多く、省力化、人手の確保、負担の軽減が重要な課題となっている。そんな中、これからの農業のスタイルとして注目されているのがスマート農業。今回は、「スマート農業」を活用し持続可能な社会の実現を目指す企業を取材。

神奈川県にある栽培管理ITシステムの開発などを行う会社は、「アクアポニックス」という魚と野菜を同時に育てる循環型の農業を行っている。アクアポニックスとは、魚の飼育を意味するアクアカルチャーと、水耕栽培を意味するハイドロポニックスを組み合わせた言葉で、生産性と環境配慮の両立ができる持続可能な農業として世界でも導入され始めている新しい農業の形。水を循環させて使うため、蒸散によって減る水を継ぎ足すだけなので土耕栽培と比較して80％以上の節水に。さらに、オーガニックで無農薬の高品質な野菜ができ飼育した魚も収入源になる。作物の生育不良も発生しづらく、水耕栽培と違って養液の入れ替えを必要としないため肥料効率が良くなり、高い生産性の実現も期待される。小規模・省エネで農産物を作って近隣に届けることができるため、地産地消型の小さい農場の流れを作っていきたいという。

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