知りたい!SDGs

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#139:

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放送日:
2022年5月26日(木) 22:55~23:00

海の生態系の乱れは、地球環境や世界の経済にも大きな影響を及ぼしている。特に今、多くの漁業関係者を悩ませているのが、沿岸域の昆布やワカメなどの海藻が減少し、海底が砂漠化する「磯焼け」と呼ばれる現象。原因は様々だが、温暖化による海水温の上昇や海流の変化によって異常繁殖したウニが海藻を食べつくすことで起きることが多いと言われている。原因となるウニを駆除するための労力と費用がかかるうえ、駆除対象のウニは大量発生してエサが不足し、十分に成長せず売り物にもならない。今回は、そんなウニによる問題を解決しようとSDGsに取り組むある研究を取材。

神奈川県三浦市にある水産技術センターでは、海藻を食べつくし身が痩せてスカスカになった駆除対象のムラサキウニに、キャベツを与えて養殖。三浦半島はキャベツの一大産地。大きすぎたり傷が入っていたりと、売り物にならないキャベツをウニに与えて育ててみたところ、3か月でなんとウニの生殖巣が見事に復活。身がふくよかな「キャベツウニ」が誕生したという。また、ウニの殻の美しさに気づきウニ殻を有効利用したランプなどの装飾品やぬか床なども開発。地元の福祉施設で制作し、市内の飲食店などで販売を計画しているという。

出演者

ナビゲーター:曽田麻衣子 /
ナレーション:金本涼輔


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