放送日：
2022年4月21日(木) 22:55～23:00

長く続くコロナ禍は教育現場にも大きな影響をもたらしており、2020年度に都内の公立小中学校を30日以上欠席し、不登校になった子どもは前年度より増加している。コロナ禍で漠然とした不安を感じたり生活リズムが乱れたりして、学校に行く機会が減り、不登校に繋がるケースもあったと報告されている。授業の遅れを解決するための様々なオンライン授業サービスも増えているなか、今回は、ある画期的な取り組みで子供たちの支援を行う団体を取材。

ここではインターネットで誰でも自由に学べるICT教材「eboard」を開発・運営している。「eboard」とは、学習機会が損なわれている子供たちに対し、インターネット上で誰でも無料で学べるサービス。「勉強が苦手な子」を想定して教材づくりを行い、授業は平均7～8分と短く集中できるよう講師の顔が見えない仕組みになっている。さらに、2020年にスタートした「やさしい字幕プロジェクト」では、約2,000本の映像授業に、学習のハードルが下がるよう編集し簡素化された字幕をつけた。義務教育課程を広く扱った映像授業としては、日本で唯一、映像に字幕をつけることによってろうや難聴の子も学べる機会を実現した。
この活動が認められ、「第5回ジャパンSDGsアワード」を受賞。様々な要因で学習をあきらめてしまった子供たちが「eboard」に触れ、また学びなおしたいと思ってもらえるような教材をこれからも作っていきたいという。

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