放送日：
2022年3月10日(木) 22:55～23:00

実は、海の漂着ごみの約4割が海藻や流木などの自然物。このまま放置しておくと腐敗して悪臭や虫などが発生する原因になってしまうという。今回は、元々は利用価値のなかったある海洋資源を活用し、長年SDGs活動を続ける企業を取材。

東京都中央区に本社を置く、アルギン酸やその応用製品などの製造販売を行う企業。海岸に漂着した海藻からアルギン酸を抽出して食品、医薬品、化粧品などに活用している。1980年代から原料の産出国として、大量の海藻類が漂着するチリに進出。現地の漁師たちが集めて持ち込んだ海藻を買い取り、彼らの生活水準向上のサポートも行っている。海岸で獲れた海藻は、すぐ近くにある砂漠で自然乾燥を行う。燃料を使わないため、CO2排出の心配もないのである。さらに、アルギン酸を抽出した後の海藻は、肥料として活用。近隣のチリの農家に無償で提供。海の豊かさを守りつつ、CO2削減や現地での雇用創出に取り組んでいきたいという。

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