放送日：
2022年1月13日(木) 22:55～23:00

日本は、農業総産出額が8兆円を超える農業大国。しかし、日本の基幹的農業従事者数が2015年で175万人だったのに対し、2020年では 136万人にまで減少。基幹的農業従事者数に対する65歳以上の割合は2015年の64.8％から、2020年では69.5％まで上昇していて、農業就業人口の減少と共に高齢化の進行が速いことが分かる。農業の高齢化を防ぐには、後継者不足の問題を解決するのが急務だが、農業は知恵や経験に基づいて行われるため、一定のノウハウを習得するためには多くの時間が必要になる。そのために農業への新規参加が難しく、後継者不足の大きな原因となっている。

そこで今回は、最新技術を用いて農業の後継者不足を解決しようと活動している企業、NTTグループ初の農業専業会社である「NTTアグリテクノロジー」を取材した。ローカル5Gを活用して、遠隔で美味しいトマトを作る試みをしている。全自動で温度や湿度などを制御して、最適な環境に整えてくれる仕組みを備えた最先端のハウス型の設備で、その中に4Gの最大20倍の速度で通信が可能なローカル5Gのアンテナを設置。農園の中には、4Kカメラや360度カメラ、さらには走行型のカメラなど、たくさんのカメラが設置されていて、ローカル5Gのネットワークを介して遠方にある農林総合研究センターに高画質で伝送。遠隔でハウス内の様子や苗の生育状況などを鮮明な画像で確認できるようになっている。
さらに、スマートグラスを活用し、スマートグラスから見える映像を遠く離れた専門家に映像を伝送し、遠隔で農作業の処置や管理の方法をアドバイス。こういった遠隔による指導の実現により農業指導の効率化を図っている。農業の後継者不足を解消し、持続的な社会を実現していきたいと取り組んでいるんだそう。

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