放送日：
2022年1月6日(木) 22:55～23:00

日本では、1年間で東京ドーム約115杯分に相当する4,274万トンものゴミが排出されている。中にはタバコの吸い殻やペットボトル、空き缶などのポイ捨てがあり大きな問題となっているのだ。街の景観を損ねるだけでなく、環境にとっても大きな悪影響を及ぼすポイ捨て。「ポイ捨て」と軽い言葉で表現されているが、火災や漂着ゴミ、野生生物の殺傷などほかの社会問題の要因にもなっている。さらに、コロナ禍に入り、マスクのポイ捨てが増加。不織布マスクはポリエステルなどの合成繊維で作られており、ポイ捨てされると自然界で分解されるには数百年かかるといわれている。

今回は、そんなポイ捨て問題の解決に向けてSDGs活動を続ける企業を取材。ごみの回収・調査に関するサービスを開発している「株式会社ピリカ」。世界111か国以上で利用されている“ゴミ拾い”に特化したSNSサービス「ピリカ」を提供している。使い方は簡単で、街中で拾ったゴミを写真に撮ってピリカに投稿すると、それを見た大勢の仲間達から「ありがとう」が届くというもの。これまでにピリカを通して回収されたポイ捨てゴミは、なんと2億個にのぼる。さらに、プラスチックによる海洋汚染問題の実態を解明するため小型の調査装置「アルバトロス」を開発。国内100か所の川や港で調査を実施した結果、人工芝の破片が多いという事が新たに分かった。これらの活動が認められ、環境省が実施する『環境スタートアップ大臣賞』を受賞している。

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