知りたい!SDGs

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#117:

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放送日:
2021年12月23日(木) 22:55~23:00

昭和40年以降、全国の人口が増加してきた一方で、山村の人口は減少を続け、過疎化の一途をたどっている。さらに、山村地域では65歳以上の割合も上昇し、全国平均27%に対して38%と、少子高齢化が加速している。少子化によって公立小中学校の学校数及び児童生徒数は、この10年間でいずれも10%減少。また、1市町村に1校しか小中学校がない自治体が13%もあり、学校の統廃合が推進されている。

今回は、少子化問題を解決しようと活動を続ける山村の地域を取材。長野県にある根羽村は、人口900人の小さな村。山村地域の特性を活かした、独自のSDGs教育を積極的に行っている。ここでは、年々の人口減少・高齢化に伴い少子化が顕著に表れ、2018年時点での小中学校の全校生徒人数が39人。さらには、小学3・4年生が複式学級となっていた。これらを解決するために、独自のSDGs教育を開始。
19年度からは、交流の深い愛知県安城市と連携を結び、親子で根羽村に山村留学ができる制度をスタート。また20年度には、県内の村で初となる小中一貫の義務教育学校を発足。この学校では、9年生がSDGsの考え方を学んだ上で2030年までの「森のテーマパークづくり」の構想を自ら立案。総合学習の時間を活用して地域内の森林組合や事業者と連携し、構想実現の第一歩目として村内の山にツリーデッキやジップラインを設置した。これらの活動が認められ、19年には内閣府が主催するSDGsまちづくりコンテストにて、全国の中学校で唯一の優秀賞を受賞。
さらに、21年4月の段階で全校生徒数が43人となり、全学年において複式学級も解消される状態になった。これからも子供たちへのSDGs教育を通して、地域社会の問題解決を目指したいと思っているそう。

出演者

ナビゲーター:曽田麻衣子 /
ナレーション:金本涼輔


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