放送日：
2021年10月21日(木) 22:55～23:00

食用仕向量のうち、およそ3分の1が生産・輸送・加工の段階で失われるか、小売店や消費者によって廃棄されてしまっている。その量はおよそ2,700万トン。そして、食料の損失や廃棄による温室効果ガスの排出は、世界全体の排出量の8％を占めると推定されている。今回は、ファッション業界で食品廃棄物をあるものに再利用し、SDGsに取り組んでいる企業を取材。

服飾雑貨の企画、開発、販売などを行う、ラヴィストトーキョー株式会社は、動物やプラスチックなどを含まない国産の非動物性レザー製品を国内製造し、自社のオンラインストアで販売。動物素材を使わないアニマルフリーに配慮されていても100％ではないため、そこに矛盾を感じアップルレザーを用いた商品の開発に着手した。アップルレザーは、世界でも有数のリンゴの産地であるイタリア北部で生まれた。廃棄するリンゴの芯や皮をポリウレタン樹脂と混ぜ合わせコットンやポリエステル地でできた繊維と張り合わせることでレザー調に仕上げ、アップルレザーを用いた「アップルトートバッグ」や「アップルリュック」を販売している。商品を売るだけではなくサーキュラー型で、循環型な取り組みを推進して他の企業の模範となるよう進めていきたいという。

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