知りたい!SDGs

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#103:

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放送日:
2021年9月16日(木) 22:55~23:00

世界中で海洋プラスチックごみが問題になっているが、すでに世界の海に存在しているといわれるプラスチックごみは、なんと合計で1億5,000万トンにものぼる。プラスチックの削減に向けて早急に対応していく必要があるが、日本でも様々な取り組みがされている。今回は、そんな海洋プラスチックごみ問題の解決に向けてSDGsに取り組むある大学に取材。

石川県にある北陸先端科学技術大学院大学。こちらの大学では、SDGsに関わる様々な研究・活動が行われている。例えば、東芝と共同でシリコン太陽電池を従来の約3分の1の生産コストで製造する技術を開発したり、無害な天然染料の実用化に成功。そんな中、今取り組んでいるのが、生き物が誤飲しても消化できるナイロンを開発。麹菌などが糖を変換して生産するイタコン酸という成分を原料にして「バイオナイロン」を合成。バイオナイロンにロイシンというアミノ酸を加えれば、胃が分泌する消化酵素ペプシンで分解できることを発見。つまり、このナイロンを海洋生物が誤飲してしまっても、食べ物のように分解することが可能である。今後、海洋ごみの中でも被害の多い釣り糸や漁網などへの応用を目指し、さらには自動車エンジン周りなどで使用されているナイロンを代替する物質として設計する予定なのだそう。

出演者

ナビゲーター:曽田麻衣子 /
ナレーション:金本涼輔


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