放送日：
2021年4月8日(木) 22:55～23:00

近年、世界的な健康志向の高まりや日本食ブームにより世界における魚の消費量は右肩上がりに増加している。増え続ける魚介類の需要に応えるため、持続可能な水産養殖のさらなる技術向上が求められている。
今回は、最新のテクノロジーを用いて水産養殖の問題に取り組む企業を紹介。水産養殖事業者向けにテクノロジーの開発やデータ解析サービスの提供を行う企業、「ウミトロン株式会社」。ウミトロンでは、AIやIoT、衛星データを用いて水産養殖に関わるあらゆるデータを収集し、コンピューター化することで様々なサービスやシステムを開発している。スマートフォンを活用した生け簀の遠隔餌やり管理が可能な水産養殖向けシステムを開発し、遠隔管理による現場作業の軽減や、天候不良時の危険な環境下での作業の短縮、さらには魚の食欲を解析するAIにより摂餌(せつじ)状況を管理し、無駄餌の削減による環境負荷の低減なども実現している。すでに四国・九州・近畿地方を中心とした養殖現場への設置も進んでおり、さらには、ウミトロンの技術導入をしている生産者の協力の元、環境に配慮して育てられた魚を「うみとさち」としてスーパーでのテスト販売も開始。生産者・消費者・地球環境、それぞれにとって『持続可能な水産養殖』となるよう目指している。

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