放送日：
2021年1月14日(木) 22:55～23:00

今回紹介するSDGsは目標1「貧困をなくそう」
これは、あらゆる形態の貧困に終止符を打つために掲げられた目標である。

多くの貧しい人達が暮らすスラム街は世界中に存在し、今も広がっていく一方。国連の調査によれば、21世紀初頭では10億人とされたスラム住民が、2030年には倍増し、20億人にまで達すると言われている。そんな中、アートを通じてスラム街の貧困を救う活動をしているアーティストがいる。スラム街に捨てられた電子機器などの廃材を使って美術作品を作るアーティスト・MAGO。彼は世界の電子機器の墓場であるガーナのスラム・アグボグブロシーを単身訪問。そこで目にしたのはスラム街の人々が１日わずか500円の日当で先進国が捨てた電子機器を必死に燃やす仕事をし、大量の有毒ガスを吸いガンになって30代で命を失くす人たちが多くいるという現実。MAGOはそんな彼らをガンから延命するため、アート作品で得た収益で大量のガスマスクを届けた。スラム街初の学校設立や美術館を設立することで雇用を生み得た収益はスラムの人達に100％返還。今後は2030年までに100億円以上貯め、現地に最先端のリサイクル工場をプレゼントするのが夢だという。