放送日：
2020年12月3日(木) 22:55～23:00

今回紹介するSDGsは目標1「貧困をなくそう」
これは、あらゆる形態の貧困に終止符を打つために掲げられた目標である。

近年、アジアの経済成長は著しく貧困層の絶対数も減少傾向にある。しかし、それでも世界の貧困層の人口は6億人に達しており、その多くがアジアの人々。特にアジアの中でも、インドやネパール、パキスタンなどを擁する南アジアは貧困層が多い地域とされ、経済成長率が高くても雇用の増加につながるわけではなく、男女や都市部、農村部での格差が広がっているのが現状である。そんな中、ソフトウェア開発などを行う株式会社「要」では、ネパール産のコーヒー豆の農園をコーヒー店が小口で契約し、自家農園として運営できるシェアサービス「Coffee Farm Share」を設立。広大なコーヒー農園をつくることで貧困に苦しんでいた多くの栽培農家の雇用を生み出し、売り上げの3％を現地の農家さんの子供たちにペンやノート、文房具、塗り絵や絵本などの知育玩具をプレゼントしている。さらにネパールでは、女性が働いた給料を、企業が家長に支払うという風習が残っているが、提携しているネパールの農園で働く女性たちに直接給料を支払うことで、女性の自立も支援している。コーヒー産業を発展させ、少しでもネパールという国やそこで働く人々の暮らしを豊かに出来るよう取り組んでいる。