放送日：
2020年2月6日(木) 22:55～23:00

今回紹介するSDGsは、目標14「海の豊かさを守ろう」。これは持続可能な開発のために、海や海洋資源を保全しながら利用するという目標を掲げたものである。

これは海の自然環境や労働者の人権に関する厳しい国際基準をクリアし、環境に負担をかけず地域社会に配慮して操業している養殖場だけに与えられる国際的な認証制度。このマークがパッケージについた魚介類を購入することは、環境に負担をかけない養殖業の方々を応援することにつながり結果的に「海を守る」取り組みになっている。

宮城県石巻湾にある、牡蠣養殖場。ここでも環境に負担をかけない養殖業が行われている。牡蠣を養殖する際、牡蠣が吊るされているイカダを過密な状態で行うと餌のプランクトンが枯渇し、海底に牡蠣の糞がたまって海水汚染になってしまう。そのため、養殖できる数を減らしてでもイカダの距離をあけることで養殖漁場における牡蠣養殖施設の面積を10％以内に設定。周辺環境を守り、牡蠣の健康的な成長を促している。また、牡蠣殻はゴミにならないよう、乾燥させ有機肥料や飼料にリサイクルしたり、絶滅危惧種への影響を考慮したり、従業員の働き方の改善などの厳しい審査を経てASC認証を取得している。こうした取り組みにより、今では宮城県の半数以上の牡蠣がASC認証を受けたものになっている。

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