放送日：
2020年1月1日(水) 18:55～19:00

　今回紹介するSDGsは、目標16「平和と公正をすべての人に」。これは、「持続可能な開発のための平和な社会を促進し、すべての人々が公正な法制度を利用できる社会を構築する」という目標である。

　長い軍政を経て2011年に新政府が発足した「ミャンマー」。新たな歴史を歩み始めたこの地に暮らし、ある活動をする日本人を取材した。JICAを通じミャンマーの法整備支援プロジェクトチームの一員として活動している小松健太氏。彼が赴任した当初のミャンマーは、軍事政権だった影響で裁判所といった司法機関は弱体化し汚職も深刻。しかも法律のほとんどは100年以上前のもので、あまりに時代とかけ離れていた。そこで、ミャンマーの裁判所や日本の法務省にあたる機関に国際基準がどのようなものなのかアドバイスしたりし、彼らと共に議論を重ねて一緒に作り上げてきた。
　さらに、彼らが今取り組んでいるのはミャンマーにはなかった「調停制度の導入」である。両者の争い事を話し合いで簡単に解決する調停は裁判に比べ、時間や費用がかからず多くの争い事を解決できるため、小さな争いをきちんと解決することができる。こういった活動は安定した社会をもたらし、ひいては平和な世の中につながっていくとし、続けていくという。

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