＜サスペンス劇場＞『山村美紗サスペンス　ニュースキャスター沢木麻沙子2 京都・博多殺人事件』

　京都と博多を舞台に、芸妓と学習塾経営者の連続殺人事件の謎を追うニュースキャスターやローカルテレビ局員の活躍ぶりを描いていく。
　テレビ京都が夜の化野念仏寺から生中継中、アシスタントディレクターの沖（別所哲也）が女性の死体に躓いた。祇園の芸妓、清乃だった。
　キャスターの麻沙子（羽田美智子）が、清乃のなじみ客として大学教授の峰岸（国広富之）と学習塾経営の浜崎（沢竜二）、キー局のプロデューサー江藤（升　毅）を突き止める。
　峰岸と江藤にはアリバイがある。裏口入学斡旋の疑いもある浜崎を住んでいる博多にまで追っかけた麻沙子らは、裏口入学の件を持ち出して笑い飛ばされる。
　しかし、裏口入学ブローカーの話から確かめもせずに放送し、高い視聴率をあげるものの、放送翌日、浜崎が断崖から落ちて死んでしまう。夕刊紙は麻沙子らを責め、浜崎未亡人（根本りつ子）も告訴する考えだ。
　そのうち、浜崎に他殺の線が出され、裏口ブローカーが峰岸にウソをつくように頼まれたことが分かる。犯人は峰岸と思われたが、彼のアリバイは強力だった。