『八木亜希子のおしゃべりミュージアム』

　フリーキャスターの八木亜希子が国内の魅力ある美術館や博物館をめぐる「八木亜希子のおしゃべりミュージアム」。放送27回目を迎えた今回は、福島県郡山市にある昨年創立30周年を迎えた郡山市立美術館に訪れる。
　JR郡山駅から車で15分。美しい緑に囲まれた丘陵地帯にあるこの美術館。開館は1992年11月、郡山市民の強い要望により誕生した。美術館に入ると、まず目に飛び込んでくるのは広い石畳の庭園と横に広がる優美な建物。この建築を担当したのは、新国立劇場や東京都現代美術館など日本国内数々の有名建築を手掛けた柳澤孝彦氏。館内1階のエントランスホールはおよそ100メートルにも及び、1階に企画展示室、2階に常設展示室がある。
　この美術館のコレクションの特色は「イギリス絵画」。他館ではあまり取り扱わない、このジャンルの美術品を収集したその理由とは？開館前から学芸員として勤務している館長の菅野洋人さんに話を伺う。
　一方、開館から30年の歴史を持つ、郡山市立美術館の忘れることのできない事…それは12年前の東日本大震災。幸いにして美術館自体の被害は軽度で済んだものの、辛い日々を過ごしている市民のために震災からわずか数ヶ月で美術館をオープン。その最初の企画展は子供たちに向けたイベントを行った。
　自然に囲まれた優美な建物と魅力ある作品について八木亜希子がおしゃべりで迫る。