『太田光のテレビの向こうで』

番組では初めてとなるお笑い界からのゲスト、ナイツの塙宣之さんを迎えた今回。太田とは２月の顔面骨折以来の対面とあって、塙さんが当時の状況を伝えると「いいネタできた」「やり続けた方がいい」と深刻な事態の説明のはずが、なぜか楽しげなエピソードに聞こえてくる、ふたりの会話。

時事ネタ漫才ツートップのふたりにとって「自虐ネタ」は効率がいいとうなずき合いながらも、塙さんは、最近ネタ作りに悩んでいると打ち明けるが、太田は心配ないと応じ、話題は「芸人の矜持」「ファンへの思い」へと広がっていく。
同じフィールドでリスペクトし合うふたりだからこその距離感が心地いい。

10歳以上の年齢差から「笑いの原体験」が異なるふたり。太田は「萩本欽一さんの時代があった」と幼い頃の「笑いとの出会い」を語り、欽ちゃんに会いたくて「24時間テレビ」の募金にも訪れたほどだったが、その後、ビートたけしさんの登場で「笑い」への意識は大きく変わったと話す。

「人畜無害の笑い」が望まれる時代…たけしさんから受けた影響を引き合いに、この先、新たなテレビの秩序がうまれるはずと願う太田の言葉に、大きくうなずく塙さん。「笑い」の話ほど「真面目」になっていく時事漫才の両雄のおだやかながら熱い語らい。ぜひ、ご覧ください。

この番組は、爆笑問題・太田光がスペシャルなゲストと１対１、
じっくりと今の想いを語り合う番組です。
舞台は東京・下丸子に実在する「図鑑カフェ」。
１０００冊を超える図鑑に囲まれ、「現在、過去、未来」「夢と現実」を
熱く、楽しく、時に真面目に…
おだやかなマスターの前で繰り広げられる、素敵な言葉の応酬。
隣の席に座ったつもりで、聞き耳を立てにいらしてください。
これまでのゲスト…
第１回・佐野元春さん
第２回・栗山英樹さん
第３回・関口宏さん
第４回・松重豊さん